自分にとってのベスト
有名な医師が、人にとって最適な運動は何かと聞かれたとき、「あなたがやっているもの」だと答えた。実際に続けられることであれば、瞑想でも日記でも、自分が集中できることなら何でもよい。
これは毎日のメンタルコントロールをどうすれば良いかについてのひとつの回答。
『マーケットの魔術師』シリーズなどを読んでいるとたびたび出てくるアドバイスとして「あなたに合ったスタイルのトレードをせよ」という言葉が出てきます。
おそらくですが、人が自然と集中できたり、関心を持てたり、続けられたりするものには、その人固有の相性のようなものがあるのだと、僕は思っています。
なので、人はよく先達にアドバイスを求めますが、それをすべてだと思うのではなく、一度自分でやってみて合うか合わないかを決めるプロセスが必要なのだということです。
最悪を想定する
(自分の負けトレードのチャートを掲載した後)このようなチャートを見ることは、私のトレード前の準備の一部で、心のスタミナと規律を構築するための最も有効なツールになっている。これを見ると、自分の弱さをすべて思い出す。
(中略)また、目的を達成するためには、恐怖も利用している。例えば、考えただけでも不安になるような大玉でトレードすることを想像するのだ。
ミネルヴィニの『株式トレード基本と原則』の第2章冒頭にも、彼が鏡の前で毎日『お前は今日、自分に深刻な損害を与える恐れがある」と言っている話が出てきます。
人の脳は「比較」でものごとを捉えるため、最悪を事前にイメージしておくことで、本当に悪い状況が現実に現れた時に「ああ、イメージよりはマシだな」と落ち着いて行動できるというメリットがあります。
昔、ライブドア時代の堀江さんが言って流行語にもなった「想定内」というやつですね。