最近読んだトレード本の中では非常に良かったです。
著者のトム・ホウガードは現役のデイトレーダーで、自分のトレードをリアルタイムで配信していています。
トレード関連の本のおそらく半数以上は現役ではない人や今は趣味程度にしか行っていない人、学者系など(あと、詐欺師の方 笑)が書いていて、あまり真に迫る感じがない本が多かったのです。
(もちろん、だからといってそれらの人が書いた本の中にも、とても良いものがたくさんあります)
この本がそれらと違うのは、本当に苦悩を感じながら、緊張感を伴っている実行している著者の姿が感じ取れるところでした。
やはりトレードを現役でやっていない人が言っているメンタルやマインドの話は、どこか他人事に感じてしまうのですよね。
というわけで、この本の中でとくに印象に残った部分をいくつか引用してみようと思います。
トレーダーの80~90%が普通の人たちだとすると、普通の人たちがするような行動は避けたい。(中略)普通の行動とは、次の新しいエッジを探して終わりのない学びのサイクルに入ってしまうことと言える。
いわゆる「スタイルドリフト」に対しての警鐘。
次から次へとテクニカル分析を学んでみたり、ツールを増やし過ぎたり、デイトレード・スウィングトレード・ポジショントレードを行き来してみたり。
とくに成績が悪くなるとスタイルドリフトしがちな心理が生まれるので、それが「普通の行動」であることは自覚しておきたい。
多くの人、特に新人トレーダーは私のチャート画面を見て驚く。指標を1つも表示していないからだ。1つもだ。