昔、大学生のときに『さあ、才能に目覚めよう』という本を読みました。
これはかなり変わった本で、付属のコードがついていて、専用サイトに入力すると30分くらいの適性テストを受けることができ、その結果の解説を本で行っている、というものでした。
数十個ある強みリストのうち、上から5つまでをその人の強みと判断してくれて、僕自身のすべての結果は忘れてしまいましたが、「最上志向」という強みが「なかった」のだけは覚えています。
なぜなら、当時読んでいたブロガーが「自分の周りの成功している人はみんな『最上志向』を持っている」と書いていて、ショックだったからです(笑)
今なら、「ああ、似たような人が集まってたのね」という、要するに類は友を呼ぶという状態だったんだなという理解で終わらせられますが、当時はビジネス書やブロガーにどっぷり浸かっていたので、こんな些細なことでも、自分は成功できないんだ、と思い込んだりしていました。
トレードと最上志向
さて、本題に戻して、最上志向というのは要するに高みを目指すことを良しとする傾向のことです。
月収30万より100万、100万より200万、200万より1000万。
70点より80点、80点より90点、90点より100点、100点1回より100点2回。
別に数字だけでなく、様々な物事で一番上を、より高く、大きく、良いとされているものに向かっていき、それを獲得することを良しとする考え方です。
プロのスポーツ選手だったり、会社をどんどん大きくしている経営者だったり、果てなくお金を稼いでいるファンドマネージャーなどはこういった傾向が強いです。
一転して、自分はこの最上志向が弱い、というかほぼないと思っています。
どちらかというと、月30万円稼いでもし50万になったとして、50万での働き方がしんどいなとか、長く続かないなと思ったら30万に戻すようなタイプです。
トレードでも、優れたトレーダーになるための努力を毎日コツコツやっていくのは楽しいしそういった願望はあるのですが、何百億を稼ぎたいとか、そういった願望はまったくありません。
というか、たとえば5億資産がある人と10億資産がある人がいたとして、「10億持っている人の方が良い・偉い・凄い」という感覚がありません。
どうやってそこに到達して、どういうライフスタイルを送っているかの方が、圧倒的に僕にとっては大事です。