僕は20代のころ、まったく貯金がありませんでした。
それどころか、奨学金で300万ほどの借金があり、クレジットカードはリボ払いでしかも毎月返済金額が増えていく始末。
年金も支払いの免除や減額を受けていました。
とにかく、「お金を貯める」という発想がまったくなく、アルバイトなどで稼いだお金は1ヶ月以内に口座から消えていくのが当たり前という状態でした。
今回は、こういった状況から、まず僕が何をやっていったのかを書いてみようと思います。
最初の貯金
思えば、子供の頃から貯金するという文化がありませんでした。
よくイメージされるような500円玉の貯金箱も持っていませんでしたし、自分の銀行口座を持ったのは大学生のときでしたが、家賃や学費、飲み代などにすぐ消えていったため、「銀行口座=お金を貯めるところ」という発想がそもそもなかったです。
僕が最初に、明確に意識して貯金を始めたのは2014年の10月でした。
昔読んだことがあった『バビロンの大富豪』という本をたまたま再読して、そこに書いてあった
「収入の10%を貯金する」
という文章が心に残りました。
ただ、そのときの僕はニートをようやく抜け出そうとして、アフィリエイトを始めたばかりでほぼ収入はなく、アルバイトと合わせて7万円ほどの収入でした。
なので、
「10%って7000円でしょ、それはちょっと多すぎる…」
と思い、収入の5%、しかも100円以下は切り捨てで、3,000円を「絶対に手をつけないお金」として貯金することにしました。
この3,000円は封筒に入れて、当時実家に住んでいたので子ども部屋の勉強机の普段使わない鍵のかかる引き出しにしまっておきました。
今から思うと、
- 10%という言葉に縛られず、自分の心理的に無理のない範囲にしたこと
- 貯金の存在を忘れられるように、普段使わない場所で保管したこと
は非常に良い行動でした。
溜まっていく貯金
こうして、収入の5%貯金をスタートさせました。
毎月1日に前月の収入を計算して、5%分を封筒に追加して保管するのが月初めの習慣になりました。
僕は基本的にエクセルで収入や支出を管理するようにしているのですが、当時の月の貯金額などのデータも残っています。