基礎講座 成長株投資法

成長株投資法講座① 6つのカテゴリ2

回復しました。

5.循環銘柄

循環銘柄とは、エネルギーや金、紙業界などの、業界が好景気と不景気を循環している銘柄になります。

循環銘柄には、天井と底を形成するときに特徴があります。

天井形成期

  • ニュースや市場の雰囲気は全体的に良い
  • 業績が良い
  • 配当は増配される傾向
  • PERは低い(=利益が大きくなっているため、割安に見える)

底形成期

  • ニュースや市場の雰囲気は全体的に悪い
  • 業績が落ち込んでいる
  • 配当が減配されたり、支払われない可能性がある
  • PERは高い(=利益が小さいため、割高に見える)

といった特徴があります。

循環銘柄も、市場リーダーや競合トップと比べると上昇の勢いは弱く、参入できる時期も限定的になります。

たとえば2022年はエネルギー銘柄が全体的に強く、エネルギーセクターのETFであるXLEがベースからのブレイクアウトを果たしました。

ただ、他のカテゴリに比べると大きな上昇を捉えるのチャンスは少ないと言えます。

6.出遅れ銘柄

出遅れ銘柄(英語ではlaggard:ラガード)は、その名の通りリーダーや競合トップなどと比べて株価の面でもファンダメンタルの面でも遅れを取っている銘柄です。

このカテゴリは、買い候補ではなく避けるべき銘柄になります。場合によってはショート候補になることも。

以前に市場リーダーだった銘柄が成長の勢いが衰え、投資家の期待に添えなくなり出遅れ銘柄となることが多いです。

たとえばマイクロソフト(MSFT)は爆発的な上昇のあと、15年以上新高値を更新することなくくすぶっていた銘柄でした。

マイクロソフトは市場リーダー→出遅れ銘柄→機関投資家のお気に入りという変遷を経た銘柄です。

まとめ

この記事では、

  1. 市場リーダー
  2. 競合トップ
  3. 機関投資家のお気に入り
  4. 業績回復銘柄
  5. 循環銘柄
  6. 出遅れ銘柄

の6つのカテゴリを解説しました。

この6つのカテゴリを判断できるようになることで、成長株投資を行う際に、どういったところに注目すればよいのかが分かり、整理がしやすくなります。

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